野口療法 愉気(輸気)3 |
愉気(輸気) その3
生命保全の働き
食べたくないのに食べる必要はない。眠りも、眠くなってから寝ればよい。それを時間だから食べ、時間だから眠たり・起きたりすることで自然の感覚を乱し、異常を感じる体の働きまで鈍くしている。
人は、予防するとか治療するといいながら、自分の身体の異常感を鈍くしています。
風邪を引かない人は、バタッと倒れる。脳溢血(のういっけつ)や心筋梗塞(しんきんこうそく)をやる人は、皆風邪を引かない人たちです。
病気になるのも、治るのも一つの自然の力です。同じ力であって対立する力ではない。
痛みは警告であり、そこが治ろうとしている現れなのです。
生き物の内的条件
弱いものを構い過ぎると弱くなる。私は、病気を治療することを止めて、気が感応することを利用して気を伝えることを教えるようになりました。
愉気すると、人間だけでなく、熱帯魚や馬、犬、猫などによく効きます。
生き物なら何にでも感応するのです。
愉気の本質
私のいう愉気というのは、魂の感応というのが本当ではないかと思います。
自分の全部を叩きつけるようにして愉気をします。その人の魂に自分の魂をぶっつけて、そして揺すぶり起こしていくことが、愉気ということの本式のやり方ではないかと思います。
参考文献
愉気法 T、野口晴哉 著(全生社)
愉気法 U、野口晴哉 著(全生社)